親との同居、どうする?住宅問題

おうち事情

「今は別々でも、将来は親と同居したい」そんなふうに思い描いているご家庭は多いのではないでしょうか。離れて暮らす親と同居する場合、転居先をどうするのか、家を購入する場合は新築と中古どちらがいいのかなど、さまざまな問題を検討する必要があります。そこで今回は、新潟県で世帯をお持ちの方を対象に、親と同居する際の住宅問題に関する意識調査を行いました。さまざまな意見を聞いて、今後の参考にしてもらえたらと思います。

Q3:新潟県で親との同居を考える場合、住居はどうしますか?

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1位:現在の実家(新潟県)に引っ越す 39%
2位:新潟県内で新築住宅を購入する 30%
3位:新潟県内で中古住宅を購入する 16%
4位:現在の実家(新潟県)に親を呼び寄せる 14%
5位:その他 1%

◆第1位:「現在の実家(新潟県)に引っ越す」を選んだ人の声

・両親は長く今の場所に住んでいるので、呼び寄せるのは難しいから(新潟県・30歳・男性)
・慣れた土地で生活することが幸せだと思うので。(新潟県・45歳・女性)
・実家が割と大きい農家なため、建物も大きく十分2世帯で暮らせるため。(新潟県・35歳・男性)
・都会ぐらしには特有の疲れを感じるので、やはりのんびりした田舎の実家もいいと思います。(新潟県・28歳・男性)
・新潟にいる親も県外に出たくないと言っているので同居するなら自分たちが新潟にいきます。(新潟県・21歳・女性)
・経済的に新居を建てることはできないし、自分の家は親を呼べる広さがないため。(新潟県・23歳・女性)

親の住む実家に引っ越すという回答が1位でした。その理由として、「慣れた土地で暮らすのが1番」「親のことを考えると転居してもらうのは難しい」「経済的に家を建てる余裕がない」という声が目立つ一方、家の広さを理由として挙げる意見もありました。

◆第2位:「新潟県内で新築住宅を購入する」を選んだ人の声

・2世帯住宅を計画して、親にもお金を出して貰う予定です。(新潟県・28歳・男性)
・新潟は土地も安いので新たに購入して2世帯住宅を建てたいと思います。(新潟県・42歳・女性)
・地震の多い地域ですので最新の耐震住宅が欲しいので新築を考えます。(新潟県・36歳・男性)

3割近い方が「新築住宅を購入する」という意見です。同居するにしても、2世帯住める広さを確保しないと生活に不便を生じます。新潟は関東などと比べると土地が安く、新築購入に適した環境である点も大きいようです。

◆第3位:「新潟県内で中古住宅を購入する」を選んだ人の声

・中古住宅でも、雪かきが必要ないマンションがいいと思っています。(新潟県・54歳・男性)
・中古住宅をリフォームして家族が暮らしやすい環境を整えたい(新潟県・25歳・女性)
・現在の住宅は手狭なため、新たに用意する必要があるから。住宅を買うのならば中古のリノベーションが安く済みそうで良いと思う。(新潟県・31歳・女性)

中古住宅でも、リフォームして住みやすい住環境に設計する人が増えています。リビングの広さや間取りなど、ニーズに合わせた改修や改築ができるのも中古住宅を購入する強みですね。新築よりコスト安で手に入るところが魅力です。

「新たに住まいを購入せず、生まれ育った家に戻って親と一緒に暮らす」と答えた方がもっとも多いのが印象的でした。やはり、ご両親のことを考えると、新たに引っ越してもらうのは負担がかかりますし、慣れない地域で暮らすことで無用なストレスを抱えることもあるでしょう。そうしたやむを得ない理由の他、「土地の広い実家では2世帯暮らせるスペースが十分ある」といった声も聞かれ、家の広さも重視するポイントのようです。

しかし、新築と中古含めると、「住宅を購入する」と答えた方が4割以上に上る点も見逃せないでしょう。親と一緒に暮らす以上、不便のない住環境を整えることも、子どもたちの責任といえます。中古住宅を選ぶにせよ、住みやすい環境に改修するリノベーションを試みることもまた、2世帯が満足して暮らしていくうえで必要な手段といえそうです。

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