世界に誇る 新潟県産のお米!なぜおいしい?

コラム・お役立ち情報

日本のお米のおいしさは世界でも定評がありますが、その中でも新潟県の水と土地が育んだお米は一流ブランドとして有名です。なぜ、新潟のお米は世界的に認められるほどおいしいのでしょうか? 今回は、多くの美食家を引きつけてやまない新潟県産お米のおいしさの秘密に迫ってみます。

新潟の名産品 日本が世界に誇る”お米”

コシヒカリ以外にも、新潟県品種のブランドはいくつかあります。その中でもとくに県が推奨する有名ブランドをご紹介します。

コシヒカリ

新潟の農産物を代表するブランドです。コシヒカリの中でもとくに美味とされるのが、魚沼産コシヒカリで、味の確かさとブランド性は日本一といわれるくらい。さらに魚沼産の中でも塩沢町と六日町から構成される南魚沼産は高級の特Aランクに位置づけられるほど、その評価は高いです。

コシヒカリBL

平成17年産からは従来のコシヒカリより農薬基準を厳格にした「コシヒカリBL」が県内で一斉に栽培開始となり、味と安全性の面でさらに進化を遂げています。コシヒカリBLには稲の天敵であるいもち病に強い抵抗性を持っており、その取り組みは現在のところ同県でしか行われていません。

こしいぶき

こしいぶきは県と農業団体が8年間かけて改札した早生(わせ)品種です。炊きあがったときのお米のつやが抜群なのが特徴で、ほどよい感じの粘りもあり、そのおいしさはコシヒカリにも負けていません。
稲穂が出るのも収穫も時期が早い早生品種ですので、暑い夏に稲穂を付けても品質が落ちないよう改良が加えられています。将来的にはコシヒカリと並ぶ二大ブランドに成長することが期待されます。

新潟県産のお米がおいしい理由~豊かな自然の恵み

それにしても、新潟県産の農産品がとくにおいしい理由はどこにあるのでしょうか? それはやはり、気候や土地、そこが育む水など、自然環境や風土のもつ力が大きいといわれています。

適度な温度を保つ気候

新潟県といえば越後山脈。雄大な山々に囲まれた自然条件が特徴です。お米の産地として日本一の呼び声高い魚沼地域は、山に囲まれた自然環境もあり、夏の昼と夜の温度差が大きく、お米を作るうえで最適の温度環境を形成しています。日本の夏は気温が急上昇し湿気も多いのが特徴ですが、山間部から吹き渡る涼しい風の影響を受け、高すぎず低すぎないベストな環境の中で作物ができあがります。

土地と水の条件

新潟県の土は、粘土質で窒素量が少ない性質を持っています。また、山に積もった大量の雪により、越後三山から雪解け水が流れ、ミネラルを豊富に含んだ水が田畑を潤してくれます。その透明感は、場所によっては口に含んでもいいといわれるくらいのものです。

米農家としての歴史やノウハウの積み重ねがおいしいお米を作る

今では日本を代表する穀草地帯となった新潟県ですが、江戸時代までは稲作にあまり適さない低湿地帯でした。それが、長年新田開発に取り組んだ結果、田畑や灌漑用水の施設も増え、稲作技術も確立されるようになったのです。
新種の開発や気候変動に強い農産物作りは、今なお行われています。

育苗管理や肥料設計の面で、以下の対策を推奨することで、各農家とも美味しくて安全な農産物作りを目指しています。

・育苗は30℃以上の温度管理にならないよう注意すること。
・早すぎる種まきと田植えに気をつける。
・田植えをはじめる前に、排水対策をしっかり行う。
・土作りに高品種の安定生産につながるケイ酸土肥を上手に活用する。
・性急に耕作することなく、深度15㎝を確保しながら耕すことを心がける。

今後も新潟県と農家の地道な取り組みと研究開発が進む限り、日本一おいしい農産品はこの地で作られ続けることが予想されます。

この記事をシェアする
TOP